伊藤菊三郎翁記念館

伊藤菊三郎の鏝絵

伊藤菊三郎は19歳の時に弟子吉田亀五郎に入門して鏝絵を習い始めました。
当初は師匠の吉田亀五郎から与えられた手本を模写していましたが、後年は写生を重視しました。動物を作る時は動物園に通い、花は実物を眺め、気の済むまで写生をしていたといいます。一つの作品を作るためには何ヵ月も構想を練り、仕上げるときには一気に数日で仕上げました。
雨中の牡丹(ぼたん)

雨中の牡丹(ぼたん)

雨中の牡丹(ぼたん)
昭和45年(1970)6月
小林友平氏蔵
猿


昭和42年(1967)6月
立谷孝幸氏蔵
健保時代之左官姿

健保時代之左官姿

健保時代之左官姿
昭和43年(1968)
日本左官業組合連合会蔵
五月雨

五月雨

五月雨
昭和41年(1966)12月
平野裕久氏蔵
虎渓流を渡る

虎渓流を渡る

虎渓流を渡る
昭和38年(1963)2月
小磯正邦氏蔵
能猩猩

能猩猩

能猩猩
昭和38年(1963)8月
伊藤汯氏蔵

伊藤菊三郎の経歴

年代
作品
明治22年(1989)
10月27日
東京都新宿区三栄町に左官職伊藤留吉の三男として生まれる
明治37年
父留吉死亡
明治38年
東京府立薫染小学校高等科2年修業後兄に従い実家の左官職となる
明治41年
伊豆長八高弟吉田亀五郎(通称沓亀)師に彫塑修業の為に入門。
昼間本業の左官職を専業としながら夜間学び、師の現場の助手を務める
四谷通りの天仙料亭の看板台に波と鶴を塗り出す
明治44年
四谷見付料亭魚金の屋根の鬼瓦台に師が鯉の滝登りを塗る際、波を現場にて指導を受け塗り出す
吉原遊郭大火災の復興建築で大国楼のイラカに鶴を塗り出す
大正3年
大正博覧会で不忍の池はしに鉱山大模型
大正5年
洋館蛇腹手、松村方(東京左官野丁場)渡部涼次郎氏通称チビ源氏に追随して各洋館工事に従事
駿河台ニコライ堂新築工事
大正7年
港区三田で洋館正面に人造石洗い出し彫刻アカンサス模様彫刻を塗り出す
大正10年
芝公園の子育て地蔵堂の正面壁に唐子遊びの図を漆喰にて塗り出す
丸の内日本倶楽部建築にて石膏工事に初めて従事する
上野不忍池畔の産業科館にてセメント彫刻を寒天にて型抜き作業で
大正11年
石膏手鈴木安之函氏の許に石膏手となる
牧野萬蔵氏につき建築彫塑原型を夜間研究する
毎日新聞社屋上正面パラペットに高さ2Mの楯飾りをセメントで塗り出す
郵船ビル・丸ビル・毎日新聞社の石膏彫刻の原型を作る
大正12年~
大正14年(1924)
牧野氏の助手となる
北海道小樽市の今井デパートの屋上パラペット正面に同店マークと藤、牡丹の花模様をセメントで塗り出す
大正14年
牧野氏建築彫塑研究所を創設にあたり助教授を務める
この頃より建築彫刻模型並びに石膏、漆喰、人造石彫塑工事を請け負うかたわら原型手として各同業間に雇わる
また、この間左官業仲間の弟子に彫塑を夜間教授する。仕事のないときには左官業
大正15年
那須の御用邸すべての彫刻の石膏装彫刻をつくる
昭和3年
ニコライ堂正面大丸窓の復興石(人造石)の彫刻模型をつくる
昭和5年~
昭和5年
国会議事堂大理石および木彫模型
昭和8年
三越本店中央階段金属彫刻模型
昭和14年
ドイツ大使館
赤坂離宮の車よせ、玄関天井
昭和17年
国技館秋の菊人形工業に日蓮上人辻説法の大像色漆喰で指導
昭和20年
(1945)
第二次世界大戦後より左官業を専業する
昭和25年頃より39年まで杉並区堀之内の妙法寺の山門、鐘楼、庫裡の屋根の鬼瓦の台に波に千鳥
昭和32年
この頃より引退して左官彫塑向上のため自宅みて偏額類を塗り出す
江東区北砂町の町社稲荷社に狐と若葉模様
渋谷の祥雲寺庫裡のイラカ壁に雲と鶴を漆喰にて塗り出す
他に、都内十数件の大浴場の破風入口の虹梁模様を塗り出す
昭和41年
勲七等青色桐葉章を受く
明治22年(1889)~昭和58年没。号甲艸。

館情報

開館日時
火曜日~金曜日(10:00~16:00)
※多々休館あり
休館のままで、ご来場戴いても御観覧出来ません。
入場料金
無料(必要な方は、パンフレット代 1部100円)
所在地
千葉県松戸市大橋2番地の3
(有限会社高橋工業所敷地内)
お問い合わせ
お問い合わせフォームはこちら>>お電話によるお問い合わせは、午前10時~午後5時まで(有)高橋工業所 047-391-2332

ご来場ご希望のお客様へ

記念館も震災の際、展示物や資料など他にも一部展示品をお預かりしていた作品まで壊れてしまい、記念館再開の目途が立っておりません。ご来場ご希望の皆様には大変申し訳御座いませんが御観覧戴けません。。

当記念館は、「館主」が不在の場合もしくは、清掃などにより臨時休館となる事が多々御座いますので、ご来場ご希望のお客様は、大変手数お掛けしますが下記までお問い合わせ下さい。
館主不在の場合、休館しております。
饅絵について、沢山の方々に伊藤さんと伊豆の長八との関係や饅絵の歴史・技術性を知って頂けたらと開設しました。
伊藤菊三郎氏と隣家でとても好意にして頂いた館主へ伊藤さんのご家族から少しでも多くの方にお役に立てるのならと寄贈して頂いた作品や伊藤さんの作品を御持ちの方々から御預かりしている作品も展示しているので防犯上、館主不在の際は休館としております。

大変申し訳御座いませんがご理解・ご協力賜わります様、御願い申し上げます。
館主 高橋敏夫